姉のおもちゃ 後編

 

「いででっ!!!」

啓太は背をまるめ、姉の手を掴む。

「アンタねぇ、言っていいことと悪いことがあるでしょう!」

容子は陰嚢に爪を食い込ませ、力いっぱい握りしめた。

「あああっ!!!!」

メリメリと音を立て、平たくなる彼の睾丸。

啓太は必死で彼女の引きはがそうとするが、太腿を左手でしっかりと抱きしめられているため、それはかなわない。

「ごめんなさい、ごめんなさい、放して、放して・・・」

「うるさい!!!」

容子は左側の睾丸に狙いを絞り、手のひらで陰嚢をすくうように持って、睾丸が逃げないように小指と薬指で根元を束ねるように握り締めた。それから中指と人差、そして親指の腹で獲物を挟み込むと、渾身の力で握り潰し始めた。

「あああああああああああっ!!!」

狭い浴室に響く、エコーのかかったような悲鳴。

先ほどまでの天国のような快楽と打って変わって、地獄のような激痛。

先ほどから裏腿にあたる暖かく柔らかい感触、今の彼にはそれを堪能する余裕すらなかった。

容子はそんな男の苦しみなど知る由もなく、ただ怒りにまかせて力を込める。

分厚い陰嚢に、容子の綺麗に整えられた爪先がめり込む。

やや楕円がかった球体のそれが指先の形にへこんでゆく。

「自分の立場を思い知れ、この愚弟が!!!」

ブチッ!!!!

とうとう彼の睾丸が、姉の指圧に耐え切れずに潰れた。

「ぎゃああああああああああ!!!」

啓太は姉を突き飛ばすようにして、タイルの上に突っ伏し、転げまわった。

「うわっ、今ブチって・・・」

苦悶の表情で股間を抑える啓太、ペニスの先端からにじみ出ている赤い液体がひどく痛ましい。

「あっ、あ・・・」

声にならない声。

「何よ、脆いわね。別に潰すつもりはなかったんだけど・・・」

容子は手に着いた血をお湯ですすぎ、彼の顔を覗き込んだ。

土色に変色した彼の顔色は、彼がどれほどの激痛に苛まれているかを物語っていた。

「ちょっと、別に私は悪くないからね。大体、片方潰れただけで大げさな・・・」

すでに処女ではない容子、男のそこがどれほど大切なものかを知ったうえで、そんな慈悲のかけらもないことをしれっと言う。

「地獄に・・・落ちろ、この売女・・・」

啓太は喉の奥から声を絞り出した。

「なっ、何よ、あんたまだ懲りてないわけ!?」

容子はむっとした顔で言った。

「いいわ、あんたがその気なら・・・」

容子はエビのように丸まっている彼を仰向けにした。

そして、彼の脚を軽く開かせ、股の間に座った。

啓太はその様子を不安げに見ている。

「なっ、何をするつもりだよ・・・」

弱々しい声、震えながらも必死で虚勢を張る啓太。

「ふふふ」

それに対し、余裕の笑みを浮かべる容子。

「私、前から気になってたのよね」

「ああっ」

容子は彼の萎れたペニスを握りしめ、しごき始めた。

「金玉が片方潰れても、射精できるのかなって・・・」

容子は半立ちのペニスに涎を垂らし、それを潤滑油にし、素早く上下にしごいた。

「あっあっあっ・・・」

彼女の手が上下するたび、激痛が走るにもかかわらず、たちまち勃起する彼のペニス。

彼女は器用に指を絡め、亀頭やくびれを擦りあげる。

それから十数秒もしないうちに、彼はあっけなく射精した。

「あっ・・・」

血交じりの精液が弧を描き、発射される。

それは彼女の顔や胸を汚した。

「わあ、すごい。血が混じってる」

容子は楽しげに、精液を指でこねくり回す。

「玉、玉が・・・」

焦点の定まらない目の啓太。うわごとのようにぶつぶつと繰り返す。

「次逆らったら、こっちも潰すからね。覚悟なさい」

容子は彼の左の睾丸をぺしっと、平手でたたいた。

「はぎゃっ!!!」

啓太は悶絶し、のた打ち回る。

容子はそんな彼を横目に、鼻歌を歌いながら浴室を後にした。