「はあ、はあ・・・」

哲志は股間を抑え、体を丸めて涙を流す。

最初の一撃以来、彼女は全く手加減なく、彼の大事なところ蹴り上げ続けた。

「手、どけて・・・、エイッ!!!」

ドガッ!!!

「ひぎゃっ!!!」

メリメリと睾丸が押しつぶされ、彼の身体が一瞬宙に浮く。

体を前かがみにしたまま、ピンと背筋を伸ばし、文字通りくの字になって硬直する哲志。

ものすごい衝撃が股間から脳天までを貫く。

下半身が燃えるように熱い。

男として生まれたからには、ここがどんなに脆いところかってのは、それこそ言葉も話せない内からわかっている。けれども、ここを蹴り上げられるのが、こんなにも痛かったなんて・・・。たかが女の蹴りだなんて舐めていたのが間違いだった。

今まで感じたことのないような激痛に苛まれ、彼は激しく後悔した。

「桃子・・・ちょっと・・・手加減・・・・ひぎゃっ!!!」

休む間もなく次の一撃が彼の股間を襲う。

「しゃべってたら下噛むかもしれないよ。危ないよ」

「あああっ・・・・」

「哲志君、手邪魔だよ、蹴れないよ・・・」

「もっ、もう・・・」

「もう、ギブアップ? じゃあ、私とセックスはなしでいいんだよね?」

「ちが・・・やめるとは言ってない・・・」

「じゃあ、手をどけて、時間の無駄だよ・・・」

「そっ、そんなこと言ったって・・・」

「早くどけてよ・・・、もう、こんなことをやってるうちに、もう1分半もたったよ!」

まだ1分半・・・、すでにこんなにボロボロなのに、まだ半分しかたってないのか・・・。

「ふっ、ふざけるな・・・、男のココをなんだと思ってるんだ」

「えっ?」

「なんで、そんなに思いっきり蹴れるんだよ」

「なんでって・・・」

「そんなに強くして、もう使えなくなったらどうするんだよ」

両手で大事そうに股間を抑え、哲志はものすごい剣幕で彼女に詰め寄る。

「大体、なんだって、ここを蹴り上げるとか言い出したんだよ、この変態女!」

「えっ、それは君を懲らしめるために・・・、だって私、力とか弱いし、他に君を懲らしめる方法なんて思いつかなかったし。それにそこは男の人の急所だって、保険の時に習ったし・・・」

彼の迫力に若干怯える彼女。

「ふざけるな、大体処女なんてどうでもいいだろう! 幼馴染が困ってんだから、それぐらいあきらめろよ。たった1回や2回、抱かれるくらいなんでもないだろう!」

「なんですって!?」

今まで押されていた彼女が急に声色を荒げる。

「処女なんてですって・・・、貴方こそ、女の子をなんだと思ってるの!?」

「えっ、ちょっと、桃子・・・」

哲志は桃子の突然の豹変に驚き、言葉に詰まった。

「だいたい、貴方が彼女とどうなろうが私には関係ないでしょう!!!」

「ちょっと桃子・・・、どうしたんだよ急に・・・、ちょっと落ちつけよ・・・」

「はあ、何その言い方、まるで私が悪いみたいじゃない!」

「いや、だってさ、桃子は俺とエッチしてくれないわけだし・・・」

「するわけないでしょう!!! なんで私が貴方なんかとエッチしないといけないわけ!?」

「いや、だってさ、ふつう幼馴染が困ってたら・・・」

「ったく、ホント、話にならない・・・」

桃子は彼のいまだ自分の非を認めないどころか、間違いさえ気づいていない彼に呆れた。

一体、何回同じような話を繰り返えせばが済むんだ。

「大体悪いのは桃子だろう? 男の大事なところを蹴り上げるなんて、まじで信じられないぞ・・・。使えなくなったら、どう責任を取ってくれるんだよ。それにさ、もう3分たったことだし、諦めて俺とセックスしてくれよ」

「いいよ、勝手にすれば・・・」

彼女は落ち着いた様子でそう答える。

一体何を考えているのか、彼女の表情は前髪に隠れて見えない。

けれども、哲志はそんなの気に留めることなく、彼女に手を伸ばす。

「えっ、ホント・・・じゃあ・・・」

「いいよ、好きにしなよ。犯すなり、なんなり。でも、その代り・・・」

「えっ・・・?」

「ただではさせてあげないから!!!」

彼女はそういうと、膝で彼の股間を蹴り上げた。

「ぎゃっ!!! ちょっ、桃子!!!」

「この変態!!!」

彼の大事なところが彼女の膝に押しつぶされる。

「ぎゃあああああああ!!!」

激痛に泣き叫ぶ哲志、それにも構わず、桃子は何度も何度も彼の股間を蹴り上げる。

「潰してやる、こんなの潰してやる。二度とエッチできない体にしてやる!!!」

彼女は彼の肩をぎゅっと掴むと、左右それぞれに数回ずつ、かたい膝小僧を叩き込んだ。
ブチッ!!!

グチャッ!!!

「ぎゃああああああああ!!!!!!」
そして彼女は何の躊躇もなく、彼の睾丸を蹴り潰した。 

「残念だったね、これでもう、エッチできなくなっちゃったね」

こうして桃子は、自らの処女を守り切ったのだった。