兄妹 後編

 

ガスッ、ドスッ、ガスッ・・・・鈍い音が廊下に響く。

「ああ、もうやめて・・・」

「今まで、・・・、好き勝手しやがって、・・・年上だからって・・・偉そうに」

ガスッ!!!

「積年の恨みだ。思い知れ!」

妹は容赦なく、彼の股間を蹴り上げる。

「潰れろ、潰れろ、潰れろ!!!」

涙でぐちゃぐちゃになった兄の顔は、まるで死人のように土色に変色している。

もはや、声すら上げられないようで、狂ったように何かを小さく囁いている。

「はあはあ、バカ兄が・・・」

蹴り上げること、十数分。

さすがに疲れたのか、彼女は足を止めた。

乱れた呼吸を落ち着けるため、深呼吸をする。

「ん?」

彼女の視線が、兄の股間に映る。

「お前、何勃起してんだよ」

彼女は兄の胸倉をつかみ、彼を罵った。

「この変態、金玉蹴られて勃起してんじゃねえよ」

怒りなど通り越し、声にすらならないといった目つきで彼を見下す。

その表情たるや、まさに虫けらを見る目そのものだった。

「ふふん♪」

妹は何かひらめいたように、微笑む。

「潰れてないか確かめてやんよ」

そういうと彼女は、彼のズボンを脱がせた。

彼は少し抵抗するそぶりを見せたが、彼女が日と睨みすると、彼はあっけなく手を引いた。

「うわ、痣だらけじゃん。っていうか、金玉ってこんなに大きかったっけ?」

彼女は、どす黒く脹れ上がった兄の睾丸をまじまじと見つめた。

「きったねえな」

彼女は彼のペニスの先端をつついた。

「あっ!」

兄がびくっと、体を震わす。

彼女の眼前でペニスがビクンと脈打ち、精液が迸った。

「きゃっ!!!」

生臭い精液が彼女に降り注ぐ。

「てめー」

彼女は顔にかかった精液を拭い、彼に詰め寄った。

「あっ、ごっ、ごめんなさい・・・」

彼は震えながら謝る。

しかし、彼女の鬼のような形相に変化はない。

「地獄に落ちろや!!!」

彼女は渾身の力で、彼の股間を蹴り上げた。

メリメリ・・・不気味な感触。

彼女の膝と、彼の体との間で陰嚢が挟めれ、その中の睾丸が平たくひしゃげる。

彼のつま先が地面を離れる。

「っ!!!」

遅れて激痛が彼の脳天を駆け巡る。

声にすらならない、身を焦がすような痛み。

彼は意識を保つことができず、その場で気絶した。